平素より会員の皆様には大変お世話になっております。
令和7年4月より丹沢病院に赴任いたしました石田健祐と申します。赴任してまだ間もないところですが、 当院の近況についてご報告させて頂きます。
当院は丹沢山麓の自然豊かな環境に位置し、312床を持つ秦野市の精神科単科病院です。急性期病床と療養病床を備え、5つの病棟が稼働しています。聖マリアンナ医科大学本院からですと車であれば高速道路では新東名の秦野丹沢インターを降りてすぐ、電車では小田急線渋沢駅や秦野駅からバスにて来院いただけます。
今年度の当院の体制についてご報告させて頂きます。院長である関口先生を始めとして常勤医師は私を含め7人体制となっております。 本院からは入局1年目の佐々木先生に火曜日、 廣瀬先生には水曜に病棟診療をご協力頂いております。また、聖マリアンナ医科大学薬理学名誉教授の松本直樹先生に火曜日、土曜日に病棟での診察や心電図の読影をいただき、東海大学医学部精神科前任教授である松本英夫先生にも水曜日の外来や木曜日の病棟診察をしていただいております。さらに内科の先生も常勤で勤務されており、感染症や褥瘡などの身体面の不調の場合に速やかにご相談させていただいおります。非常勤で放射線科の先生も勤務されているため、X線やCTの読影もしていただけております。このように様々な先生にご指導や手助けをいただきながら一緒に診療させていただくことで安心して診療を行うことができており、感謝しております。
措置入院を含めての多くの入院があり、急性期治療を行なっております。認知症、 気分障害など多様な患者様の入院がありますが、特に統合失調症の患者様には積極的に持効性注射製剤を使用しております。また、入院中の患者様には治療薬の治験にご協力いただくこともあります。
当院はデイケア設備が充実しており、精神科一般デイケアに加えて、休職されている方を対象としたリワーク、離職中や未就労な方に対する就労支援、軽度の認知症の方には認知機能トレーニングプログラムの4つのプログラムを提供しております。
前述の入院患者様の退院後には精神科一般デイケアでの病状安定に努めているほか、希望に応じて就労支援プログラムをご案内することもあります。
外来診療では認知症、 気分障害、 神経症圏、 統合失調症など多種多様な疾患の方が来院されます、休職されている方にはリワークを行い、復職にかけてのサポートを行なっています。
また。物忘れ外来ではCT検査、採血、認知機能スクリーニングを1日で行い、診断後には軽度の物忘れがある方を対象に認知機能トレーニングプログラムを行うなど早期診断・治療からご家族への支援まで一貫した体制を整えております。 入局4年目となり、今年度から当院での常勤での勤務となりました。これまで本院や西部病院で学んだことを臨床で実践する非常に充実した体験をさせていただくと共に、措置入院や治験などの新たな学びを得るという今までなかった貴重な経験をさせていただいております。
最後になりましたが、 今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
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