丹沢病院ー神奈川県秦野市の精神科・心療内科・内科/統合失調症・躁うつ・認知症・内科合併症など お早めのご相談を。

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新専門医制度の基本コンセプトと当院における研修の現状について

丹沢病院 院長 関口 剛

 丹沢病院は秦野市にある314床の精神科病院です。単科の精神科病院では珍しく、内科の常勤医師が2名いることが特徴です。常勤医師の年齢層は40歳前後で、それぞれ皆出身大学は様々ですが、学閥的な隔たりはありません。そして、その和気あいあいとした雰囲気の中で、精神科医は身体合併症をなんら躊躇することなく内科医に相談できる体制になっています。

 当院では、東海大学精神科を「専門研修基幹施設」とする「専門研修連携施設」として、2019年4月より卒後3年目の先生の受け入れを行なっています。今年度は3人の先生が半年交代で研修しました。認定された研修施設群に於いて指導責任者の下、研修プログラムに従った研修が行われたかを評価するため、資格審査と研修評価の後、筆記試験と口頭試問が行われ、合格者は「専門医機構」により「専門医」として認定されます。

 また精神科には精神保健指定医という資格もあり、卒後3年目の先生は専門医のみならず、指定医資格の取得も目指すことになります。2018年度から新しくなった専門医制度に続いて今年度より指定医制度も新しくなり、大変厳しい新規申請等に係る事務取扱要領となりました。

 ここでその一端をご紹介しますと、「精神科実務経験告示に定める5例以上の症例については、精神病床を有する医療機関において常時勤務し、指導医の指導のもとに自ら担当として診断又は治療等に十分な関わりを持った症例について報告するものであり、入院中においては、少なくとも1週間に4日以上、当該患者について診療に従事したものでなければならない」、「提出するケースレポートのうち1例以上は、申請前1年以内に診療を開始した症例とする。提出するケースレポートのうち2例以上は、申請日の1年前の日より前に診療を開始した症例とする」、「当該症例を、医療保護入院の症例であって、入院時から担当し、かつ、入院時の指定医診察に立ち会った症例として申請する場合には、申請者が入院時の指定医診察に立ち会っているものであること」、「証明を行う指導医は、他の指導医が指導した期間についても当該指導医に連絡する等により確認を行うこと」といったものがあります。そして、これまではケースレポートのみであった審査が、今回の新制度から、必要な知識及び技能を有しているか確認のため、更に口頭試問も実施されることになりました。

 研修中の先生は専門医・指定医資格の両取得を目指し、当院で研修をされましたが、極めて基本的な事柄(①当院での一般的な精神療法・薬物療法について②外来や入院での基本的な仕事について③多職種との連携について)の指導にのみ終始し、不十分な点も多々あったかと思います。例えば、症例検討会やクルズス、また、指導医に同行した回診などが十分に行えなかったことはこれから改善していかなければならない点であり、研修のあり方の更なる模索が必要だと思われます。

 一方、研修中の先生からは、「安定している患者さんだが、抗精神病薬が多剤になっており、どうすれば単剤化できるのか」、「慢性期のほとんど症状のない患者さんを一度診察しただけで、どうして医療保護入院が妥当であると言えるのか」といった、臆することない率直な疑問や、「もっと当直したい」という体力あふれる頼もしい言葉などが聞かれ、大変新鮮に感じました。
 最後に今後の展望としましては、指導する側・される側という垣根を超え、共に学んでいくという姿勢の中で、互いの更なる成長・発展に繋げていけたらと望んでいます。


神奈川県医師会 勤務医部会報 2020.3 No.20 掲載分より引用


会議発表・論文等

【2019-03】
統合失調症の入院治療~就労支援の連携に関する文献研究
発表者:湯沢 由美(丹沢病院)、八重田 淳
会議名:日本リハビリテーション連携科学学会大21回大会/2019-03

【2020-03】
Difficulties in the Workplace for People with Borderline Personality Disorder : A Literature Review.
発表者:Yuzawa Yumi(丹沢病院),Yaeda Jun
会議名:Pacific Rim International Conference on Disability and Diversity, /2020-03

【2019-09】
Overview of the Project SEARCH Model of High School Transition
オハイオ州シンシナッティ小児病院の現状について
発表者:Paula Johnson, 湯沢 由美(丹沢病院)
資料名:日本リハビリテーション連携科学学会会報 第61号/pp.4-5, 2019-09

【2019-03】
メンタルヘルス不調により休職した男性の復職過程における家族の関わりの事例報告
発表者:湯沢 由美(丹沢病院),八重田 淳
会議名:日本職業リハビリテーション学会第47回大会/2019-03

【2019-03】
支援対象を特化しないリワーク・プログラムの長所と短所に関する実践報告
発表者:飯干 諒祐(丹沢病院),湯沢 由美(丹沢病院)
会議名:日本職業リハビリテーション学会第47回大会/2019-03

【2019-03】
A case study of transition to work of a day-care user with mental issue.
発表者名:Yuzawa Yumi, Yaeda Jun
会議名:Pacific Rim International Conference on Disability and Diversity, 2019-03

【2019-03】
生活に困窮する女性が自殺未遂の経験後に安定した暮らしを取り戻すまでの行政・医療・生活面の連携実践報告
発表者:湯沢 由美(丹沢病院)、八重田 淳
会議名:日本リハビリテーション連携科学学会第20回大会プログラム・抄録集/pp.84, 2019-03

【2018-10】
就労に結びついた長期デイケア通所者の心境変化の過程と支援者のかかわりについての事例検討
発表者:湯沢 由美(丹沢病院)、飯干 諒祐(丹沢病院)、波多野 彩香
日本デイケア学会23回年次大会プログラム・抄録集/pp156, 2018-10

【2017-10】
精神科病院における就労支援の体制構築に向けた取り組み
発表者:飯干 諒祐(丹沢病院)、 湯沢 由美(丹沢病院)、 波多野 彩香
会議名:日本デイケア学会22回年次大会プログラム・抄録集/pp.137, 2017-10

【2016-10】
医療機関で就労支援をすることのメリットについて
発表者:飯干 諒祐(丹沢病院)、湯沢 由美(丹沢病院)
会議名:日本デイケア学会第21回年次大会プログラム・抄録集/pp.190, 2016-10


書籍

【2016】
内容:医療における実践Q&A,
著者名:湯沢 由美(丹沢病院)
書籍名:Q&Aで理解する就労支援IPS
 中原さとみ,飯野雄治・リカバリーキャラバン隊編著
2016, EDITEX,pp.129

内容:診療報酬Q&A
著者名:湯沢 由美(丹沢病院)
書籍名:Q&Aで理解する就労支援IPS
中原さとみ,飯野雄治・リカバリーキャラバン隊編著
2016, EDITEX,pp.139


講演等

【2019-02】
講演名:事例で学ぶ!こころに不調を抱える人の復職支援
講演者:湯沢 由美(丹沢病院)
主催:平成30年度働く人のメンタルヘルス研修会
神奈川県平塚保健福祉事務所主催 / 2019-02

【2018-07】
講演名:回復のための支援方法について
講演者:湯沢 由美(丹沢病院)、飯干 諒祐(丹沢病院)
主催者:メンタルヘルス(うつ病)家族教室
神奈川県平塚保健福祉事務所主催 / 2018-07

【2017-09】
【2018-02】
【2019-02】
【2020-01】
講演名:事業場と精神科医療機関の連携に関する勉強会
講演者:湯沢 由美(丹沢病院),飯干 諒祐(丹沢病院)
主催者:神奈川県労務安全衛生協会(平塚支部)共催
/ 2017-09, 2018-02, 2019-02, 2020-01